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江古田ストアハウス

〒176-0005
東京都練馬区旭丘1-76-8
第5東京ビル4F
江古田駅南口から徒歩0分

「ムセイオン」


脚本・演出


 酒匂ささ



出演


 星野奈穂子/田村元/赤星武(きゃべ。)/zin/福島優里(演劇集団雑菌にとろ)/酒匂ささ



コメント


 2030年代、東京都。それは細々した変化を迎えながらも、取り立てて、目に見えて、何が変わったという訳ではない未来。その片隅にある一軒の飲み処の薄暗い半地下の店内は今日も、辛うじて生き残っている絶滅危惧種「作家」たちの溜まり場となっていた。そんな中でひとり、どこか浮いた印象のある女、我妻鳴子。職業、作家。彼女は生まれつき遺伝型睡眠障害「ユメウリ(※1)」を患っており、いつ眠気に襲われるか分からない。そんな鳴子の作品は全て、「ユメウリ」がもたらした彼女の夢の物語。彼女が見た夢そのものだった。夢の世界で鳴子は非現実的なシュチュエーションを実体験し、鮮明な感覚と記憶を手に入れる。ところが、新作「ムセイオン」を執筆する鳴子に異変が起きていた。夢と現実。それは鳴子にとって、決して相容れるはずのないもの。しかしゆらゆら流れる現実と高速で終幕へと走る夢は密接にリンクし始めて、現実が夢に、夢が現実に次第に近づいていく。ふたつの今を行き来して、鳴子もじわじわ狂い出す。夢の結末か、現実の破綻か。果たしてそのどちらかを迎えてしまったら、世界は一体どうなってしまうんだろうか。
---夢に逃げる女、女に尽くすことが全ての男。快楽にふけって、理想を追って、金に縋って、幻想に浸って、結果が全てで、私だけを見て欲しい。みんなして何かに依存して、逃げて、見ない振りして、開き直ってばかりいる。それなのに生きていくにはまだまだ障壁が一杯で、苦しくて仕方がない。
ムセイオンそれは「現実逃避」と「依存」」と「開き直り」と「幸福」の物語。

「May kind to you 〜冥界より愛を込めて〜」


脚本・演出


 酒匂ささ



演出協力


 芹田鷹山



出演


 酒匂ささ/赤星武(きゃべ。)/他



コメント


 年暮れの暮れ合い、窓から視線を漂わせる地上5階の赤い街。辻みち子(27)に訪れたひとりの冬は、そりゃもうやり切れない、すっきりしない、納得いかない、そんな思いで埋め尽くされていっぱいだった。秋の終わりに借りたばかりのちゃちなマンション。ギリギリ都内。築30年ユニットバス付コンロは一口。それだって借りた時のみち子には念願の城で、それはみち子と夫、故・辻夏夫(享年25)の愛の巣になるんだったはず。それがまさか、年のひとつも越さないまま、自分が未亡人になるなんてみち子は予想だにしていなかった。正直もう、恋愛をする気にもなれない。だけど仕事を生きがいになんてできない。そんなみち子の一番の心残りは、つくる暇すらなかった夏夫との「子供」だった。」 夫婦らしいことを何一つできないまま未亡人となった女、辻みち子。夫が死んで以来、わずかな保険金でダラダラと生活していた彼女の元に、ある日死んだはずの旦那・夏夫がみち子の願いを叶え「子供」をつくるその為に、冥界から帰ってきた。死んだままで。「大丈夫。子供ならつくるよ」笑う夏夫に驚愕と困惑を隠せるわけもないみち子。さらには冥界から夏夫を追って閻魔様までやって来て、事態は混迷極まるばかり。 逢う魔が時に始まって、タイムリミットは明け烏。果たしてふたりに子供はできるのか。そもそもふたりはできるのか。 優しさも思いやりも男と女も論点も、みんな、きっと何かがずれている。死んで少しはマシになったならいいのに。そんな元・夫婦の一夜。

「ふたつ、みっつ、ひとつ」


脚本・演出


 芹田鷹山



出演


 阿部真里子/中山卓也/福井朋之(劇団創劇VANGUARD)



コメント


 若者っていうのは、下らないことにコンプレックスを持ってたり、持ってなかったり。信じていないくせに神様に願いを込めたり、多いと思って無駄に時間を消費してみたり。人に嫉妬してみたり、恋してみたり。行き当たりばったり。「〜たり」ばっかです。
そんな「〜たり」ばっかりな人生を過ごしている私ですから、この作品も「〜たり」ばかりな人ばかりです。そんな若者を見てみるのはいかがでしょうか?

「夜ばかり満てる」


脚本・演出


 橋本清



出演


 大野香織/末次政貴/高橋茉由/平舘宏大/牧野可奈絵/吉川綾美/谷本進(NEVER LOSE)



コメント


 僕たちが子どもの頃によく遊んでいた公園という場所は、よくよく考えてみると、なかなか不条理なスポットだと思います。自然に集合して、何のためらいもなく、知らない子どもたちと土の上を駆け回る。走る、登る、こける。そしてかさぶたが増える。
「不条理を条理にすることは不条理」ということに真正面から向き合ってみようと思う今作。日常の誰もが感じる様々な風景を切り取り、それをくどい程に誇張していきます。 子どもたちの世界に自己紹介は必要ないと思いますが、今年ようやく年齢では大人になったので、橋本清です。はじめまして。よろしくお願いします。

参々々とは―――

酒匂ささ、芹田鷹山、橋本清の現役大学生3人で構成される。
ふと目が合った3人が2007年12月の教室公演をキッカケに2008年2月に結成した、全員が脚本・演出、時々役者というユニット。3人それぞれの全く違った表現を、ひとつの作品にしてみようと本公演を企画した。


[ 酒匂ささ ]

日本大学芸術学部在籍。劇作を専攻。高校時代から企画制作集団に所属し、演劇のプロデューサー、脚本、演出、制作として北区を拠点に活動する。また大学入学後も小劇場の制作や参々々結成のキッカケとなる2007年12月の教室公演に役者として参加するなど精力的に活動を続けていた。2008年、作家・演出家として本格的に活動すべく、酒匂ささの名義で活動を開始する。
宮沢賢治などの作品に影響を受け「ここにはない、だけどあるかもしれない」「現実と非現実が素知らぬ顔で入り混じった」主観的非日常空間を好んで描く。
酒匂ブログ【ササノコウ】

[ 芹田鷹山 ]

日本大学芸術学部在籍。演出を専攻。高校では演劇部で全国大会出場経験があり、映画研究部に移ってからは積極的に自主制作映画を撮る。「聞いて、アロエリーナ先生!」はインディーズムービーフェスティバルで最終選考に残る。大学入学後も積極的に活動し、9月には橋本清とともに自主公演を行い、主宰兼演出を担当。その後、参々々結成のキッカケとなる2007年12月の教室公演の演出助手をするなど、休む暇なく常に何かを創造しつづけている。

[ 橋本清 ]

日本大学芸術学部在籍。演出を専攻。大学に入学した後、芹田に誘われて2007年9月の自主公演に舞台監督として参加。それに触発され、2007年12月に大学の教室にて自主公演を主宰。脚本・演出を担当した。これをキッカケに参々々が結成される。
人間の優しさを見つめたハートウォーミングな脚本と、小道具を活かした独特な演出方法を得意とする。


脚本・構成・演出 :酒匂ささ/橋本清/芹田鷹山
舞台監督 :川田康二
舞台監督助手 :八木茜
舞台美術 :秋友久実
舞台美術補佐 :野村久美子
演出助手 :久保まどか/高崎トシヒロ/井上葉子
ムーブメント演出 :金崎敬江(picoLoop%)
照明プランナー :黒太剛亮
音響 :香田泉(猫ノ手)
宣伝美術 :立花和政
Web 村田尚毅(70 -seventy-)
制作 :潮田塁(猫ノ手)/小山与枝乃
企画製作 :参々々


  前売り 当日 Wチケット
一般 ¥2,200 ¥2,500 ¥4,000
学生 ¥2,000 ¥3,500

※学生料金での購入の場合は要予約です。
 受付にて学生証をご提示下さい。




日付 開演時間
19日(金) ★19:30〜
20日(土) ★14:00〜 ☆19:00〜
21日(日) ☆14:00〜 ★19:00〜
22日(月) ☆19:30〜
23日(火祝) ★13:00〜 ☆18:00〜

☆Aバージョン…「ムセイオン」「ふたつ、みっつ、ひとつ」
★Bバージョン…「夜ばかり満てる」「may kind to you 〜冥界より愛を込めて〜」の上演になります。

※Wチケットをご予約の際の注意事項

  • WチケットはAバージョン、Bバージョンを1度ずつ鑑賞可能です。
  • 初回ご来場時に受付にて料金を全額お支払い頂き、2ステージ分のチケットとお引き換えいたします。
  • Wチケットはご予約頂いた時点で2ステージ分の日付をご指定頂いております。
    • お電話の場合:お電話にて、ご来場頂く2ステージ分のお日にちを予めお伝え下さい。
    • 予約フォームの場合:ご来場頂く初回の日付でご予約頂き、券種Wチケットをお選び下さい。 その後、備考欄に2回目にご来場頂く日付・お時間をご記入下さい。

当日の注意事項

  • 受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前でございます。
  • 開演の5分前までにご来場頂けなかった場合、お席をご用意できない可能性がございますのでお早めのご来場をおすすめ致します。

※直接ご連絡のお客様へ

お問い合わせ先:参々々-sazan-TEL : 090-9108-9275(オヤマ)E-mail : sazan_mail@yahoo.co.jp

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